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2009-06-30

つまみ マグロの頬肉の煮付け

マダムジョイは時々、変わったものを出していて、前もマグロの目玉が売ってたのだが、今回はマグロの頬肉。頬の肉って、よく動くから、ほんとにうまいんだよな。100グラム98円だったので、早速飛びついて、たまたまおいちゃんがいなかったので、わざわざ呼んでもらって、そしたら塩コショウでソテーにしてもいいし、甘露煮みたいに甘辛く煮ても良いとのこと、初めての食材だし、初めはあまり味を付けずに、素材の味を確かめてみたい気もしたが、しかし同じものが次いつ出てくるかわからない、ここはどう考えても、煮付け行くでしょう、ということに相成ったというわけです。

この頃は、煮時間と水の量を計算できるようになってきて、ってすごい簡単、10分に付き水1カップなのだ、あまり煮過ぎてはいけないだろうから、20分で煮切るとして、水は2カップ。

でも大根は、それだと味が浸みるか不安なので、事前に下ゆでして、さらに魚を入れる前に、大根だけ、ちょっと煮汁で煮ることにした。

2カップの水に昆布を入れ、煮立てて砂糖をどさどさどさ、とけっこうたっぷり、それにみりんをじゃばじゃば入れて、まず下ゆでした大根、10分くらい、弱火でふたをして煮て、それから魚を投入。けっこうアクが出るので、15分くらいは落し蓋をせず、中火でアクを取りながら煮た。5分くらいして、料理酒と、とりあえず薄めの醤油を投入、さらにしばらくしたらもう一回醤油を入れて味を決め、って、このやり方は、ネットに出ていたのだ、最後の5分は落し蓋をして火を強め、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰める。

出来上がり。

いやこれ、毎度の自画自賛で申し訳ないが、酒のつまみには最高だわ。もちろん基本はマグロの味なのだが、ちょっとレバーみたいな弾力があって、珍味。甘辛い味がよく合うのと、それから大根との相性もばっちり。

反省としては、昆布はやっぱり、煮立ったら取り出したほうがいいな、今回、魚の方は大丈夫だったが、大根に、昆布の臭みがちょっと入ってしまった。

あと煮汁をちょっとだけ残したのだが、これはほんとに煮切って、それこそ甘露煮にしたら、もっと良かったかも。

いやしかしマダムジョイ、こうやって時々、ボーナスみたいなのまでちゃんとくれるんだよな、たまらないな。

庚午中 コーヒーショップ「チェック」の日替わりランチ

庚午の住宅街の中、宮島街道からちょっと入ったところにあるこの店、要はご近所のマダム連の人気スポットなんだな。「COFFEE SHOP」と書いてあるが、いわゆる喫茶店とはちょっと違って、広島独自の、喫茶店なのに定食などの食事が充実している、というタイプなのだが、自家製のケーキを何種類も作っていて、土曜日にはケーキバイキングとかもやってるみたいで、それがまず大きいのだと思う。さらに値段も全体的に安く、今日も梅雨時限定のサービスだと言ってコーヒーがサービスになったり、偶数日、奇数日でサービスがあったり、携帯サイトを見ている人にはまた独自のサービスがあったりと、スーパーかと思うくらい、きめ細かい値引きがある。さらに店内も、ぬいぐるみやら人形やら、サービスやメニューを知らせるポップやらが所狭しと並んでいて、まあゴチャゴチャしてはいるが、女性はこういうの、好きだよな。今日は昼の1時半頃店に入ったのだが、マダム連でほぼ満席、僕が入った時にすでにいた人が、僕が出るときにもまだ、楽しそうにおしゃべりしてたから、けっこうずっと、人が切れずに賑わってるんだろうな。

メニューは、定食から、カレー、パスタ、サンドイッチ、それにケーキ、等々、異常な種類があるのだが、とりあえず「日替わりランチ」、683円を注文。

今日の日替わりは、ハンバーグ。けっこう大きめで、てりやきソースなんだと思う、けっこううまい、それに付け合せの野菜もけっこうな量があり、さらに玉子焼きがついている。けっこうが続いたが。ちなみにハンバーグの上に青ねぎが乗ってるのって、広島風だよな。広島の青ねぎって、おいしいからな。

それからそれに、ライスと味噌汁、高菜がつく。

これだけでも、683円ならけっこう安いと思うが、それで終わりではない。

梅雨時限定サービスのコーヒー、これはアイスも可、それに携帯サイトを店員に見せた人にはもれなく、杏仁豆腐がこれまたサービス。すごいわ。

おかみさん、かな、も腰が低く、女性相手に角が立たない、湿り気たっぷりの接客。全体として大変居心地がよく、食事をして、そのあとコーヒーを飲みながら本や雑誌でも読むには、うってつけの雰囲気。

あそれからテレビがあるのだが、流れているのはいわゆるテレビではなく、「世界の車窓から」のDVDでもあるんだな、外国の洒落た風景が静かなナレーションとともに流れていて、会話の邪魔にならない。いやいやとにかく、おばさん連、いや、マダム連、の満足というものを徹底的に考え抜いている感じで、大したものだわ。

チェック (喫茶店 / 古江、高須、東高須)
★★★★ 4.0

2009-06-29

つまみ 鯛のあらの煮付け

今日も当然マダムジョイ、とマダムジョイにはとうとう、「当然」という冠が付いてしまったわけだが、実は今日は、昨日の肉じゃがに続いて、魚じゃないものを食べようと思って、まあいちおう、鮮魚売り場をチェックしたわけだ。そしたらなんと、ってそんな大したことじゃないが、鯛のあらの、カマの部分、ある意味一番おいしいとも言える場所、のみを集めた、もうこれはどう考えても僕を狙い撃ちしたとしか思えないパックが一つだけあって、380円と多少高かったが、ついふらふらと買ってしまったのだ。やられたよ、マダムジョイ。それをあっさり目に煮付けてみたのだが、これはもちろん、うまいことは言うまでもない。

マダムジョイ、僕の日記とか読んでる人は、あらが安いだけの店かと思うかもしれないが、そうではないのだ、僕が確かに言えるのは、魚についてだけなのだが、本格的、なのだな。

僕がいつも行く6時過ぎには、もうこのコーナーは閉まっているのだが、早い時間はこのように、その日仕入れてめちゃくちゃ生きが良かったりするのだろう、丸々一匹の魚が、普通の魚屋みたいに、氷の上にゴロゴロ置かれている。これがまたみんな、どれも高くて、真ん中上方に見えるピンク色の天然物の本鯛、3,980円だった。昼間、魚料理に自信をお持ちのご婦人方が、買っていったりするのだろうな。それで、たぶんだが、ここでその日に売れなかったものが、切り身コーナーに回っていったりするのじゃないかと思うのだ。

ぶりとかハマチ、鯛なんかのあらが、いつも大量に出るのは、これも想像だが、刺身コーナーの刺身を、丸々一匹から下ろしているからじゃないかと思うのだ。逆に言うと、刺身が置いてあるのに、あらが出ないスーパーは、刺身用の魚をサクで買ってるんじゃないかと思うんだよな。あ、もちろん想像だが。と想像だがと言いながら、実際すでに決め付けているわけだが、ということでマダムジョイ、べつに宣伝するわけじゃないのだが、魚に関しては、大したものだと思うんだよな。それで、そのおこぼれを、僕みたいなのが預かって、あら食って喜んでいる、というわけなのだ。

2009-06-28

つまみ 肉じゃが

今日は昨日から宿題となっていた、肉じゃが。こってりめに煮付けてみたのだが、第一弾としては上出来だな、といつも自画自賛ですみません。

牛肉と野菜を炒めたら、2カップの水と、昆布、砂糖、みりんを入れ、ほんとはここであくを取らないといけないわけだが、今日は忘れた、でも問題なかった、で落し蓋をして強めの中火で5分煮て、それから料理酒と醤油を入れて、さらに10分、最後は落し蓋を外して強火にして、鍋を返しながら汁を煮詰めて出来上がり。

今までな、肉じゃが、作ったことはあったのだが、勘違いしてたんだよな、コトコト煮るものだと思ってたのだ。そうではなく、日本が誇る食の技法、煮付けなんだな。こうやるとジャガイモにこっくり味がついて、うまいな、ほんとに。

ちなみに今日もマダムジョイ、鮮魚コーナーのお願いは振り切って、肉のコーナーに行ったのだが、やっぱりな、好きだな、マダムジョイ、牛肉は、コマ肉が200グラム400円くらい出でいて、僕が行った時間はその2割引、さらにばら肉の切り落としというのがあって、僕はそれを買ったわけだが、160グラムで498円、それの半額、249円。鮮魚コーナーのあらもそうだが、マダムジョイ、半端な部位を安く出す、という精神があるんだよな。しかも閉店時間が9時だっけな、他店と比べて早めだから、夕方になるとガンガン値段下げてくるし。豆腐を買い忘れて後からスパークへ行って、見比べたのだが、違いは歴然、僕はやっぱりマダムジョイだな。

上天満町 「姉妹餃子」の刀削麵

先日訪れた、姉妹餃子。歩道に大きくはみ出して、「刀削麵」ののぼりが立っていて、だからこの店は刀削麵が看板メニューということなわけだよな。ならば食べてみずばなるまい、ということで、出掛けてきたというわけなのだ。

とりあえず餃子、今回は「豚肉とセロリの焼餃子」、380円。これも豚肉の食べ応えがしっかりして、そこにセロリのさわやかな風味が利いて、いいな、好きな感じだ。

そして刀削麵、750円。スープは醤油ベースだが、前に食べた醤油ラーメンより薄味で、さっぱりしている。こちらは八角の風味は、あまり感じなかった。

麵は極太、うどんよりもまだ太い、食べた感じとしては、山梨のほうとうとか、ああいう感じだな、つるしこの類いではなく、ぼてっとした、すいとんとかにも似た素朴な味わい。刀削麵というのは実は初めて食べたので、他と比べようが全くないのだが、まあこういうものだと思えば、これはこれでおいしい。ただ麵の量が莫大で、この日はあまり腹が減ってなかったことと、餃子も頼んでしまったものだから、食べ切ることができなかった。

次はここは、定食を食べてみないといけないな。

ちなみになぜ「姉妹餃子」と言うかというと、やはり元々、姉妹で店を始めたのだそうだ。でも今はお姉さんは辞めてしまっているそうだが。

姉妹餃子 (餃子 / 観音町、天満町、西観音町)
★★★★★ 5.0

2009-06-27

つまみ さば味噌煮

僕はいつもマダムジョイの己斐店に行っているわけだが、だいたいまず、3階にある本屋へ行き、雑誌やら何やらを眺めて、それから地下のマダムジョイへ行く、という行動パターンが、ほぼ確立している。本屋では、料理の本を見ることも多くて、でも決して買わないのだが、今日はそれで、肉じゃがを作ろうと思ったのだ。

和食の本って、初めに載ってる料理、圧倒的に肉じゃがなんだよな。肉じゃがは和食なのか、とあえて意義を唱えてみたくもなるのだが、いや肉じゃがって、ビーフシチューを真似て帝国海軍が艦上食として開発したのが起源で、家庭に普及したのは戦後、しかも昭和40年代の後半だとのこと()、だったらラーメンだって和食でいいじゃないか、と言ってみたくもなるのだが、そんなことはどうでもいい、でも実際肉じゃがって、牛肉とか、ジャガイモ、玉ねぎとかいう洋風食材を、和の伝統手法である「煮付け」としてアレンジした、面白い料理だよな、と、このところ煮付けにハマっている僕としては、改めて思ったというわけなのだ。

それでマダムジョイに行って、牛肉を買おうとして、鮮魚コーナーを通りがかったら、生さば298円が、半額シールを貼られて、寂しそうにぽつんとしてたりするわけだ。これはどう考えても、私を買ってください、とお願いされてるな、と思って、こないだはあらのお願いを無視して小あじを買ったら、翌日あらが皆無だったという復讐を受けたこともあり、予定を急遽変更、さばを買って、味噌煮にすることにしたというわけなのだ。

さばは旬はいつなのかな、でもたぶん、今じゃないな、あまり脂も乗っていないのだが、煮付けはこの頃はお手の物、1カップの水にだし昆布、千切りしょうが、砂糖、みりん、酒、味噌、それに隠し味程度の醤油を入れ、アルミホイルの落し蓋をして強火で7分、ばっちりおいしくできました。味噌はけっこう大量に入れないといけないんだな、こないだ味噌煮を作った時は、ちょっと少なかったな、味噌の量。

この頃は完全に、脇役に梅干しは欠かせなくて、これを食べながら飲むと、ほんとに悪酔いしないのだ。いやおかげで昨日は飲み過ぎてしまったが。意味ないし。しかし考えてみたら梅干し、焼酎のお湯割りに入れたりするし、レモンとかもレモンサワーとか、焼酎に入れること多いし、やはりこういう酸味系は、悪酔いを防ぐ、何かの効果があるんだな。

2009-06-26

つまみ あら大根

うーん、今日は新境地開拓だな、あら大根。いや毎回々々自分の作ったものをうまいうまいと言って、自画自賛も甚だしいわけだが、今回のはマジでうまい。初めひたひた加減の煮汁を、これって照焼き、ってくらい、煮汁がほとんど残らなくなる位まで、強火で煮詰めてみたのだ。ガス代かかったな。煮時間は30分強。当然多少硬くはなるのだが、あらは元々、脂が乗った部位なので、硬くなってもパサついたりはしないのだ。超こってりと甘辛くなって、まあ佃煮とか、スペアリブとか、そんな感じの雰囲気になる。ほっくりした肉にしみた、甘辛味、たまらんわ。

作り方をちょっと詳しく言うと、一度茹でこぼしたあらと、10分ほど下茹でした大根、適当に切ったしょうがを鍋に入れ、ひたひた近くまで水を張って、多めの砂糖とみりんだけを入れ、強火にかける。沸いたらあくを取り、落し蓋をして、強火のまま10分。そしたら料理酒、僕は煮付けの時は塩分の入った安い料理酒を使うのでここで入れたが、普通の日本酒を使うなら、初めに入れてもいいと思う、をかなり大量に入れ、それから醤油、それで味を見て、何かが足りなかったら適当に追加し、また落し蓋をして、そのまま強火で20分、煮汁が煮詰まったら出来上がり。

しかもこれ、白めしのおかずにも最高だな。ちょっと残しておいて、明日かまどさんの白めしで食べるのだ。

ちなみにもちろん、あらが煮上がるまでは、

いつもの脇役陣をつまみながら、酒を飲むのだ。

梅干もあり。梅干し食べながら酒を飲むと、悪酔いしないのだ、マジで。

2009-06-25

鳥取島巡り

鳥取では遊覧船に乗って、島巡りをしたのだ。

瀬戸内海とはだいぶ違うな、さすが日本海の荒波に洗われているだけのことはある。

そして鳥取砂丘。砂漠かと思うような砂地の向こうに、青い海が見えるってとこが、なんとも意外な感じがしていいんだよな。

つまみ あさり酒蒸し

今日はマダムジョイ、アラが全然出てなかったのだ。

昨日は山ほどあって、もう、私達を買ってください、お願いします、と言わんばかりだったのに、まあでも僕は浮気して、小アジかなんかを買ってしまったわけだが、たぶん売れ残っては困るから、叩き売ったかなんかしたんだな、今日は全然残ってなかった。今日こそはアラ炊きにしようと思ってたのに。

まあしかし、そんなもんだよな、人生、ということで、今日はあさりを買って、酒蒸し。

酒蒸しもうまいから悪くはないのだが、あまりにも簡単にできてしまうので、面白味に欠けるのだよな。砂出ししてよく洗ったあさりを鍋に入れ、日本酒をどぼどぼと入れ蓋をして、火をつける。あさりの殻が全部開いたら出来上がり。以上。簡単すぎだ。青ねぎを振って、醤油をちょこっとかけて食べる。

あさりの料理で、あえて面白いことと言えば、あさりはスーパーのパックに入っても生きてるから、鍋に入れて塩水につけて砂出しをしたりすると、首、って首なのか、を伸ばしてプハーと砂を吐いて、気持ち良さそうにするわけだけど、時々鍋の蓋を開けて覗いたりすると、たちまち首を引っ込めてしまったりして、そういう様子を見てると、飼ってる気持ちになったりするんだよな、あさりを。ちょっと愛着湧いたりして。でも食っちゃうわけだが。

三篠町 「柳麺 横川店」のラーメン

この店はわりと僕の行動範囲にあって、前から気になっていたのだが、中華料理屋は基本的に後回しにしているので、って中華料理屋のラーメンって、わりと仕方なく作ってる、みたいなところがあるよね、やっぱり主戦場は野菜とか色々炒めて煮る、ってとこにあるんだと思うから、ということで行った事がなかったのだが、ブログでこの店が書いてあるのを見て、しまった、先を越された、と思ったというか、これは行かなくちゃ、と思ったわけなのだ。負けず嫌いなんだな、僕は。って誰も競争してないが。

カウンター10席ほどの狭い店内。ご主人は威勢が良くて、奥さんは愛想がいい。

基本的に中華料理屋だが、トンカツとか、カツカレーとか、あったりもする。カレーは、鶏がらだしを取るから、ついでに作ってるんだとか。これもちょっと、興味あるな。

ランチもリーズナブルな価格でやってるみたいだ。

メニュー筆頭の「ラーメン」500円を注文。あれ、ブログには醤油豚骨と書いてあったが、普通の鶏がらスープ。メニューを良く見てみたら、別に「とんこつラーメン」というのがあったんだな、これなんだ、ブログに書いてあったのは。聞いたら、中華料理屋だからあくまで鶏がらだしが基本、なので完全な醤油豚骨ということではなく、醤油豚骨に近い、というものだと言ってたが、まあ仕方ない。しかしこちらの鶏がらスープも、澄んだ鶏がらだしに濃いめの醤油味、いわゆる中華屋のラーメンだが、端正にきちんと作られてる感じがして、けっこううまくて、スープは最後まで飲み干してしまった。

麺は若干太め、そして黄色め。ゴワッとした食べ応えで、なかなか良かったです。

まあしかし、やはり中華料理屋で醤油豚骨のラーメンを出すというのが珍しいわけで、今度はとんこつラーメン、食べに来なくちゃな。

柳麺 横川店 (中華料理 / 横川、横川駅、横川一丁目)
★★★★ 4.0

2009-06-24

つまみ 小あじの梅煮

今日はマダムジョイ、ちなみに西広島店、ハマチのあらにするか、小アジにするか、迷いに迷って、結局小アジ、380円。アジは今、旬だしな、だよね、あと前に小アジを煮付けた時に比べると、煮付けるやり方も、多分だいぶ上達しているので、それを確かめてみたかったこと、それから頭もはらわたも付いた魚をさばくのが、最近ちょっと楽しくなってきている、ということもある。

包丁をよく研いで、って僕が使ってるのは普通の砥石じゃなく、V字になった丸い砥石に包丁を差し込んで、前後に動かす方式のやつ、でまず尾っぽの両側のギザギザしたやつ、ぜいごっていうだっけな、それをそぎ落とし、頭を落とし、腹を裂いて、中のはらわたを指でほじくり出す。これだけ。簡単だな。こんな簡単なことが、前はできないと思ってたのだから、できないとできるって面白いな。

炒め鍋に昆布をしいて、水を1カップ。酒、みりん、砂糖、醤油で、今日はこってりめに味を付け、煮立ったら、よく洗った小アジと梅干しを入れ、アルミホイルで作った落し蓋をして、強めの中火、弱めの強火、同じだ、で7分。以上、できあがり。簡単だな、こちらも。実は煮付けも昔は、と言うかついこないだまで、できないと思ってたのだ。

ショウガを入れたりしても良いと思うが、でもアジは臭みは大して気にならない。新しいやつ買ったし。

梅干しだが、箸か何かで穴を開けておいた方がいいな。今日開けなかったら、梅干し、ただ自分がおいしく煮えただけになってしまった。一緒に食べればいいから問題はないが。

やはり思った通り、アジは脂が乗ってて、最高にうまい。煮付けの腕前も確かに上達していて、そりゃ毎日これだけ煮付けていれば当たり前だが、って自分で言うのもなんだが、ということで、今日もアカプルコで、気持ちよく酔っ払ってます。

鳥取市 「市場料理 賀露幸」

鳥取は魚がすごい。日本海の魚はうまいよな。鳥取の飲み屋で隣のお客さんと話していたら、息子さんが東京に転勤になって、見たこともない、まずくて変な魚ばかりで、ほとほと困り果てていると言っていた。そりゃそうだろう、鳥取の新鮮で、しかもめちゃ安い魚が普通だと思ってしまったら、他ではなかなか暮らせない。

鳥取の魚はどうやって食べてもうまいのだが、昼ならやはり海鮮丼、鳥取砂丘のすぐ近くに有名な店があって、そこもなかなかうまかったが、今回は鳥取港のすぐ近くにある、市場料理の店。鳥取砂丘の近くと言えば、来るのはほとんど観光客だろうが、こちらはもっと、地元の人も多いらしい。

海鮮丼も何種類かあるが、ここは普通の海鮮丼、単品1,050円、定食で1,370円。当然定食を注文。

海鮮丼定食。海鮮丼に、ハタハタの煮付けに、切り干し大根、味噌汁。味噌汁はアラでだしを取ってるみたいだった。ご飯の大盛と、味噌汁のおかわりは無料。ちなみにこの味噌汁がまたうまくて、一気に飲み干しておかわりしてしまった。

海鮮丼のアップ。

新鮮な魚がたっぷり入って、うまいに決まってる、ってなもんだよな。鳥取も西の方とか、島根の方の海鮮丼は、ヅケが乗っかってるのもあって、それもけっこうおいしいが、こちらは生。わさび醤油をかけて食べる。真ん中にとろろが乗っかっていて、これがまたいいな。さらにご飯の中には、生海苔が挟まっている。

砂丘の方の店と比べてどうかだが、まあどちらもうまい。値段的にもそんなに変わらないかな。まあいずれにせよ、鳥取は魚がうまい、ってことだな。

市場料理 賀露幸 (魚介料理・海鮮料理 / 鳥取大学前)
★★★★ 4.0

2009-06-23

つまみ 小いわしの天ぷら

小いわしの天ぷら、小松菜の煮浸し、冷奴、梅干し。

天ぷらは実は、やったことがなかったのだが、小いわしは天ぷらもうまいという話を聞いて、天ぷらはいつかは乗り越えなくてはいけない壁だと思っていたのだ。大げさだ。そして今日とうとう、マダムジョイの98円均一セールで、小いわしが出ているのを発見、買い求めて家に帰ったのだ。

料理の本は事前にいろいろチェックしていて、やり方は頭に入れていたのだが、やってみたら意外に簡単、かなりおいしくできました。しかしなあ、本当は、揚がってすぐのやつを食べてみたら、衣はもっとさくっとして、死ぬほどうまかった。時間が経つにつれ、衣がどんどん水分を吸ってしんなりしてきてしまうわけで、だから高級な天ぷら屋では、カウンター席で、目の前で揚げてもらったやつを食べるということになっているわけだが、カセットコンロでその都度揚げながら食べたりしたら、ほんとはいちばんうまいんだろうな。

写真にはレモンはないが、以前サラダを作っていた時に買って、まだ大量に余っているポッカレモン100を、ここで使用、それに塩。小いわしって、味としては要はいわしなのだが、小さいだけあって、いわしよりもっと、繊細な味がする。広島の味だからな、この夏は堪能したいと思ってます。

銀山町 「PASTA ENZO」

先日、彫刻家・和田拓治郎さんとお会いした時、二軒目に連れていってもらった店。今週6月25日より7月7日まで、この店で「夜景レストラン」の第二部が開催される。

いやすごい店で、スナックや風俗店が軒を連ねる、薬研堀の飲み屋街のど真ん中、そこにある飲み屋ビルの、地下一階にあるのだが、看板も何も出ていなくて、これは知らない人は入れないな。名刺というかカードというか、店の住所や連絡先などが書いてあるべき紙をもらったのだが、

これが表に「PASTA ENZO」とだけ書いてあって、あとは表にも裏にも、何も書いていない。ところがよくよく見ると、

見えるかな、インクではなく刻印で、PASTA ENZOのすぐ下に、「10th ANNIVERSARY」という文字と、いちばん下に「pasta-enzo.com」というホームページのアドレスが掘り込まれている。徹底的に敷居を高くしてあるわけなのだが、このホームページ
http://pasta-enzo.com/
はかなり充実していて、アニメーションや、ブログなんかもやってたりして、この店にはあくまで、ある世界があって、その世界に共感した人に来てほしい、ということなんだな。元々はワゴン車で屋台として営業していたのだそうで、しかも客席が4席しかなかったとのこと、しかしそこで生まれたカップルが26組という、伝説も持つのだそうだ。

店主は矢沢永吉、奥田民生張り、痩せぎすでギョロっとした目の典型的な広島男児。まだ30代だと思うが、愛想を振りまくとか、そういうことは全くしない。このPASTA ENZOというコミュニティーの管理人、大将、なんだな、あくまで。かといって偉そうな嫌な感じとかではなく、人に対する気配りは細やかな人なのだと思う。そこに惹かれて、人が集まってくるのだろうな。

店内はパスタ屋というより、まさにバー。ちょっと薄暗くて、落ち着いた雰囲気。

拓治郎さんの彫刻が、さりげなく飾ってあったりもした。しかも後ろ向き。

料理に関しては、腕はたしかだと思う。

イカ墨スパゲティー。僕はパスタを食べ歩いたりはしてしないので、他店と比べることはあまりできないのだが、味の色んな要素について、どれ一つとして突出したところがない、上品な味。広島らしいな、陽気やすずめの味と同じだ。何かを突出させないって、逆に言うと一見特徴がないようにも見えるから、商売として出そうと思うと、けっこうな度胸がいるんじゃないかと思うんだよな。でも本当は、下手な特徴なんかより、全体が調和している方が、高級なんだよな。

つまみとして出してもらったブロッコリー。何かで和えているのだが、これも食べてみても、とてもうまいのだが、すぐには何だかわからない。ツナと黒オリーブなのだそうだ。ツナ、そしてオリーブの味がバラバラにならず、一体化して一つの味を作り出している。たいしたものだな。

店主は元々ホテルで調理師をしていたそうだが、その時、満得の店主が先輩としていたのだそうだ。個性的な料理人が育つ、特別な土壌が、その時、その場所に、あったということなんだろうな、きっと。

PASTA ENZO (イタリアン / 銀山町、胡町、八丁堀)
★★★★ 4.0

2009-06-22

つまみ サバ味噌煮

サバって好きなんだよな。脂が多めでちょっとワイルドな感じがするところが、好きなんだと思う。将棋で言えば、まぐろが玉、鯛が金、それでサバが銀、って感じだよな。

今日は都合でフレスタ中広店、「ごまサバ」というちょっと小ぶりなサバの切り身が一匹分、198円で売ってたので買ってきた。198円、好きだな、ほんと。

それでそれを味噌煮。最近は煮付けも、自由自在、とは大きく出たもんだ。1カップの水に、だし昆布、酒、みりん、砂糖、味噌、醤油、を入れ火にかけ、味を見て、OKだったらショウガとサバを入れ、アルミホイルで作った落し蓋をして、強めの中火、というかほとんど強火、にかけて、今日は7分。鍋は僕は、炒め鍋を使っている。

いやー、うまくてのけぞったわ。出来たての魚の煮付けって、ほんとにうまいな。こうやって金をかけずにうまいもの食べると、ほんとに幸せ感じるんだよな。

2009-06-19

つまみ 鯛のアラの煮付け

今日は鯛のアラ、ちょっと薄めの味付けで煮付けてみた。
煮付けのやり方もだんだん堂に入ってきて、要は水は1カップ、そこに昆布、酒、みりん、砂糖、醤油で味を付け、場合によってはショウガとか梅干とかの臭い消しを入れ、落し蓋をして、強めの中火で10分炊くのだ。
そうするとだいたい、煮汁がいい感じで煮詰まる。
もう少し長く炊いたり、短く炊いたりする場合は、水の量を調節すればいいんだな。
簡単だし、すぐできるし、うまいし、言うことないな。

でもこの煮付けという料理法、世界であまりないんじゃないかな。
よく知らないけど。
たくさんの水でぐつぐつ煮るというのは、もちろんどこの国でもやることだが、煮付けは煮るのとはちょっと違って、煮汁自体はほんとに少量で、そこに落し蓋をすることによって沸き上がってくる、泡で火を通すのだよな。
まあもちろん、すぐ火が通る魚だからできる調理法だけど、韓国なんかだと海鮮鍋とか、ぐつぐつ煮ちゃうから、煮崩れはするし、火は通り過ぎちゃうし、うまみが煮汁に出切っちゃうし、魚に火を通すには、この煮付けはほんとにうまいやり方だよな。
よく考えたものだよな、日本人。

夜景レストラン

昨日は「夜景レストラン」という所へ行ってきたのだ。
彫刻家・和田拓治郎が、広島の照明ショップ「あかりや」とのコラボレーションのもと、自らの彫刻を、彫刻が普通展示される「ギャラリー」という、昼間に仕事がある人にはちょっと行きにくい、また彫刻に関心のない一般の人にはなおさら縁遠い場所に展示するのではなく、普通のレストランに展示し、これをこれまで彫刻には関心のなかった普通の人にも、飲食をしながらくつろいで鑑賞してもらおう、という趣旨のもと、開催されているイベント。
まあ僕もこれまで、彫刻などには、って、「など」っていうのがすでに失礼だが、まったく関心はなかったのだが、拓治郎さんが先日、突然メールをくれて、拓治郎さんはこの、僕の日記を楽しんでくれているそうで、来て一緒に飲みませんかと誘ってくれたのだ。
いや嬉しいなあ、僕は広島に来て丸一年、食べ歩きというものを始めてしまったため、固定した行きつけの店というものを持たないし、夜は夜でブログを書かないといけないから、飲み歩いたりしなくなり、家で魚を煮付けて酒を飲みながらブログを書いて、という生活をしており、仕事関係以外の人付き合いがあまりなかったのだ。
ブログの先に、実際の人間関係ができるということは、思ってもみなかったことで、まあしかし考えてみれば、ブログというものも何人もの人が読んでいるわけだから、その人同士がつながっていくということも、必然であるだろうことだったわけだが、まあそういうわけで喜び勇んで、出かけていったというわけなのだ。

まず当然、ビールで乾杯。
来てくれたのは、あかりやの社長、ぱるっく・ぼーるさん、そしてやはりグルメブログを主催されている、BAINAさん。
互いの自己紹介や、グルメ関係の話題などで、話は盛り上がった。

拓治郎さんの彫刻もかなり個性的で、そりゃそうだ、個性的でないと、彫刻家は生き残っていけないよな、

こういうの何て言うんだっけな、餓鬼だったっけな、これは10年前、彫刻家になりたてのころ、30体作って一つしか売れなかったのだそうだ。

それから次第に、もっと小さくて、ちょっとくすりと笑えるようなやつを作るようになり、

餓鬼が馬飛びしてたりとか、

写真が暗くて見にくいが、餓鬼がだっちゅーの、とやっている、こういうのを作り始めて、徐々に売れ始めたのだそうだ。
その他にも、やはりくすりと笑えるアクセサリーを、色々作っていたりもする。

しかし凄いな、職業、彫刻家。
彫刻家という人が、世の中に何人いるのか知らないが、彫刻家を職業とする、という決意がまず凄いよな。
しかもそれを実際にやり遂げてきているのだから、ほんとに尊敬する。
彫刻家として身を立てるためには、やはりただ、素晴らしい彫刻を作るだけでは足りないわけで、それを人に買ってもらうという、たぶん圧倒的なの時間を費やさざるを得ない、多大な努力が必要とされるわけだ。
それは当然、人と人とのつながりの中でしか実現していかないわけで、しかし拓治郎さんというのは、僕のようなワケのわからない人間に、突然メールを送ってくれたみたいに、てらいなく、人とつながっていくことができる人なのだろうな。

それから昨日は、僕がいつもアカプルコ、ウィスキーの麦茶割りを飲んでいるということで、

しまいには僕が常飲する、ブラックニッカ、までが持ち込まれ、皆でアカプルコ大会と相成った。
こういう配慮も、嬉しいよな。

夜景レストランは、6月21日、明後日日曜まで、新天地のgoöska、そして6月25日(木)~7月7日(火)は薬研堀のPasta ENZOにて開催。
詳しくはホームページを。
http://www.akaribank.jp/info.html