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2009-10-20

国道54号


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いやすごいな、54号。広島と宍道湖をむすぶ国道で、広島から松江に行くときは、三次までしか高速がないので、そこからはこの54号を通ることになるわけだが、ふつう国道というものは、時速50キロ制限だったとすると、だいたい、ほぼ捕まらないだろうという15キロオーバー、時速65キロくらいで流れるものだ。このところ西日本の色んな場所で走ってみると、だいたいそうなっている。

ところがこの54号は違うんだな。中国山地を越える、カーブと起伏が多く、見通しの悪い、片道一車線の山道なのだが、これが時速70キロから80キロくらいで流れるのだ。というか、正確に言うと、70から80キロで走る高速車の一群と、60から65キロで走る低速車の一群とか、見事に共存している。って時速50キロ制限の道で65キロで走って、低速車というのもおかしいが、この道ではそうなってしまうのだ。

片道一車線の道で、なぜそんなことが可能なのか、一つには所々に「追い越し車線」や「ゆずり車線」というものがあって、そこで高速車が低速車を追い越すことができるようにはなっているのだが、そういう場所はそれほど多くないから、もちろんそれだけでは足りない。そこでなんと、高速車は低速車の後ろにつくと、車間をつめて煽りに煽り、煽られた低速車はおとなしく、バスのレーンなどによけて止まって、高速車を先に行かせるという、美しきマナーが存在するのだ。

これはどう考えても、広島の車が持ち込み、力ずくで成り立たせたものなのだと思うな。広島市内の道は、50キロ制限の道は、70キロ以上で走るのが当たり前、住宅街を走るセンターラインのない、30キロ制限の旧道などでも、僕などは20キロくらいで走りたくなるところ、前から車が来なければ、40キロ位で流れたりする。広島の車は、関西のように赤信号でも突っ込む、というようなことはないのだが、とにかくスピードが速いのだ。

54号の場合、65キロで走っていると、島根ナンバーの軽に煽られたりするから、このマナーは広島の車に限らず、すでに制度として確立している感じだ。以前は煽られっぱなしだった僕も、最近は65キロの車を煽って、どかしたりするようになっているから、かなり感化されてるな。

ただしこのマナーにも、一つだけ例外があって、もみじマークをつけた軽トラック、これが時速50キロとか、それ以下とかで走っていたりするのは、どうしようもない。地元の農家のおじいさんが運転してたりするのだろうが、これだけは、どんなに煽られても、変わらずにマイペースで走るから、後ろにずらっと、車が並んでしまったりする。でもこういう車は、すぐにまた脇道に入っていったりするから、あきらめて待っていればいいのだ。