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2009-12-03

晩めし カワハギの水炊き

今日はカワハギというものを、初めて食った。ちょっと前から、マダムジョイ己斐店、皮を剥いだカワハギが、わりと安く出ていて、気にはなっていたのだが、食ったことがないものには、なかなか手が出せないのだよな。

鮮魚コーナーのおいちゃんに、ぶつ切りにしてもらって、肝をどういう風に使ったら良いか、聞いてみたら、鍋に最後に入れてもいいが、ツウは別に煮て、それをタレのほうに入れるのだ、とのこと。当然そうすることにした。

作り方は、いつもの水炊きと同じ。カワハギは肝を取り、取った肝は、大事に置いておくわけだが、よく洗い、熱湯にさっと通して、また水で洗って、野菜と一緒に鍋に盛り付け、30分くらい昆布を浸した水を、昆布も一緒にそそぎ、酒をジャバジャバと入れ、中火にかける。沸騰したら昆布を取り出し、アクを取りながら5、6分煮たら、エノキと水菜を入れ、1分煮たら出来上がり。

タレはポン酢に青ネギ、それにさっと水で煮た、カワハギの肝を入れて食べる。

カワハギってのは、淡白で、まったく臭みがなくて、たしかに水炊きにはうってつけだな。ところが肝のほうは、濃厚な、フォアグラみたいな味がして、これを鍋に入れて薄めてしまわずに、タレに入れて、薬味として、その風味を味わうというのは、たしかにうまいやり方かも。

しかしカワハギってのは、どういう奴なんだ。だいたい名前からして、生態とか、状態とか、そういうことじゃなく、食い方だもんな。しかも淡白な身体に、あんなにでっかい、濃厚な味の肝をかかえて、それって鴨がネギを背負ってくるようなもので、どうぞ食ってください、と言っているようなものだし。値段も安いし、素人でもわりと釣れたりもするみたいだし、人間に取っちゃ、ありがたい奴だが、そうそう好き放題にしていて、復讐されたりしないのか。