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2010-02-21

朝昼 五日市「来頼亭」

昨日は、広島へ来てブログをやって、ほんとに良かったと実感したな。ほとんどの人は、初めて会ったのだったが、僕のブログをずっと見てくれているから、初めて会った気がしない。気持ちよく話しているうちに、杯も進み、ビール一本に、熱燗7合、さらに近くのカラオケに繰り出して、ウィスキーをダブルで、たぶん2杯。泥酔状態で自転車で帰ったので、ちょっと危なかったな。今度は飲みに出るときは、自転車で行かないようにしなくちゃな。

今週は、水曜日には、以前一度参加した、恵美のおばちゃんのお仲間とのカラオケ大会に、最後だからと誘ってもらったのと、土曜の午後には、ハニーさんという人が主催するカラオケ大会で、送別会をやってもらい、夜には、和田拓治郎さんという人が、やはり送別会をやってくれることになっている。こうやって、広島を離れることになってみて、自分が広島で、たくさんの人と出会っていたことに、改めて気付かされて、ほんとに嬉しく、自分は幸せ者だなと、つくづくありがたく思っています。

ということで、今日は午前中、まだ普通に酒が残っていたので、いやべつに、ので、ってこともないのだが、五日市の「来頼亭」を再度訪問。こないだは、あっという間に、気付いたら食べ終わってしまっていたので、今日はもう少し、味わってみたいなと思ったのだ。しかしこの店、ほんとに住宅地の中にあって、両隣も普通の家なのだな。

今日も頼んだのは、「ラーメン定食」、680円。カウンターの手前に座ると、調理場の奥までが見渡せるので、大将が作るのを眺めていたのだが、作業がいちいち、丁寧なんだよな、ここの大将は。どこかで、技術者の仕事をしていたのを脱サラして、来頼亭の後を継いだ、というのを見たような気がしたのだけれど、今探したのだけれど見つからなかったのだが、その丁寧さというのがまさに、いかにも技術者、という感じ、白衣を着せて、試験管でも持たせたら、似合いそうなのだよな。自分が行う一連の作業の、一つ一つについて、つねに意識的で、それを積み重ねながら、より良いやり方を、見つけようとし続けているということが、動作の一つ一つから、伝わってくるのだな。

ホームページを見ると、来頼亭の味を、ブレずに作り出すことができる、煮出し汁製造装置というものを考案したのだとか。来頼亭の伝統ある味を、なんとか次世代に継承したい、という思いの表れなのだと思うが、すごいことだよな。こういう、お金ではなく、ラーメンの味そのものを追求する、誠実な態度を見ると、僕もつい、この「中華そば店オーナ募集」に、応募したいなと思ってしまうのだが、現時点では2点ほど、募集の必須条件に、当てはまらないところがあるのだ。誰かやってくれたらいいのにな。

ラーメンだが、今日もやはりうまかった。ここのラーメン、たしかにうまい。豚骨のしっかりとしたコクがあるのだが、同時に、あっさりとした、さわやかな感じがするのだよな。これが何によるものなのか、今日もわかる前に、スープを飲み干してしまった。たぶん鰹節か何かが、少し入っているのかもな。麺は自家製だそうで、これもまた、もっちりしていてうまいのだ。

ラーメンの種類として分類すれば、いわゆる普通の、広島の醤油豚骨とはちょっと違って、醤油の味がもっと薄くて、九州の豚骨ラーメンに、ちょっと近いのかもな。でもそれとももちろん、同じじゃなく、もっとやさしい味がする。あえて言えば、「八戒」にちょっと、近いかな。でもラーメンを作る発想として、伝わってくるものは、八戒の「とにかく豚が好き」というのとは、ずいぶん違って、もっと複雑な、微妙なものがあるような感じがする。

僕がこの店のことを、ブログに書いたのは、4日前だったのだが、大将はもう、お客さんに聞いたそうで、僕がブログに書いたことを知っていて、「良く書いてくれてありがとう」とか言われて、ちょっと焦ったりした。でもたしかにこの店は、創業60年以上の、老舗の味を受け継ぐ、広島を代表する、と言っても言い過ぎではない店だと思うから、もっと注目されてもいいんじゃないかという気はする。

来頼亭 本店 (ラーメン / 五日市、広電五日市、佐伯区役所前)