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2010-08-23

京都 五行

「おしゃれなラーメン」というものが全国的なジャンルとして存在するということを、遅ればせながら昨日知り、まあしかしそういう意味じゃ、京都は町家を改造したおしゃれな場所で、ラーメンを食べさせる店はいくらでもあるわけだが、その一つのさきがけとも言えるのかもしれない、この「京都 五行」に、今さらながら来てみた。

「五行」は、「博多一風堂」の事業会社が展開する、「レストラン事業」という位置付けで、「ラーメンダイニング」を旗印に、飲んでつまんで、ラーメンでシメる場所として、博多のほかに、銀座、西麻布、代々木上原、そしてここ京都と、まったくオサレな場所ばかりに出店している。

建物は、もともと「モルガンお雪」の家だったという町家を改築したもので、和洋折衷な感じのおしゃれな佇まい。

店内もラーメン屋という風情はみじんもなく、まさにダイニングバー。
個室も充実していて、数名から20名超までのパーティーや宴会もできるようになっているほか、奥には蔵を改造した「蔵バー」というものもあるのだそうだ。

という店で、僕は昼に、いつも通りラーメン屋としての利用をするわけだが、ランチメニューは、「焦がし醤油」「焦がし味噌」「醤油豚骨」「塩」「つけ麺」の5種。
セットメニュー各種と、単品追加もいくつかあり、というふつうの構成。
醤油豚骨というのも、かなり興味があったのだが、いちばん基本と見受けられる、「焦がし醤油」と、ギョウザとライスのセットを頼んでみた。

ギョウザが先に出てきたが、なんとエプロン付き。
たしかにラーメンって、絶対にはねるんだよな。
さすがに気がきいている。
ギョウザは一口サイズの、さっぱりとしたもの。
タレにゆず胡椒を入れて食べるようになっている。
ギョウザとライスで、プラス200円。

焦がし醤油。
850円。
なるほどこれは、むかし流行った、無国籍料理とか、そういう類だな。
焦がし醤油って、どうやって作るのか知らないが、まあ醤油を焦がすんかな、その香ばしい風味を、こってりとした豚骨スープのやさしい味が支えるというようになっている。
このスープ、醤油の風味にかくれて目立たないのだが、かなりこってりしていて、上に脂の膜をつくって、湯気が逃げないほど。
はじめスープをすすったら、熱くて舌をやけどした。
ここにさらに、みじんの玉ねぎや、ひき肉なんかも入っていたから、かなり手が込んでいるんだな。

麺がまた変わっていて、細い平打ち麺で、かなりゴワッとしていて、しかも最後までヘタらない。
ちょっとカップヌードルをも連想させるこの麺が、また無国籍感を増幅するのだ。

トッピングは半熟玉子に、バラ肉の、ちょっとやわらかめのチャーシュー、それにけっこうたくさんの、ざっくりと切って、さっとゆでたキャベツ、それに海苔とナルト。
和風なんだか洋風なんだか中華風なんだか、わからない布陣だ。
女の子とかと来ると、「えー、ナルト入ってるんだー、きゃー」とか言いそうだ。

全体として、ラーメンもそこそこおいしく、雰囲気もよく、まあこういう所は、僕にはあまり縁がないと思うが、会社帰りのオサレな人たちなど、こういうところで時間を過ごすのは、悪くないだろうな。


京都 五行 ラーメン / 烏丸駅河原町駅四条駅(京都市営)
昼総合点★★★★ 4.0