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2010-11-27

アラ鍋


アラっていうのは魚を三枚に下ろすときに、切り落としてしまう部分なわけだが、骨の近くや腹の部分で、脂が乗っててやわらかくて、味的には切り身の部分よりむしろおいしかったりするのに、半端者の扱いを受けて値段は安く、僕はそういう、人が捨ててしまったお宝を拾うというのは大好きなので、よく食べるのだ。

なのだがこの冬、鍋を多投するようになり、アラというのはなんとなく、煮物ならともかく、鍋には合わない感じがして、あまり使っていなかったのだが、考えてみたらアラ汁というのがあるじゃないか。というわけで昨日、三条商店街の西友で、解凍物のアンコウが399円という信じられない値段で出ていたのには目もくれず、ぶりのアラを買ってきて、味噌仕立ての鍋に入れてみたというわけだ。

アラはさっと熱湯に通すのだが、どうやっているのかと思う人がいるからもしれないから、写真を載せてみる。

鍋、といっても僕の場合はフライパン、に湯を沸かして火を止めて、アラを入れ、箸でちょっとフリフリとしたりする。

この湯を捨てて、水でよく洗う。血合いとかが残っている場合は、ていねいに取り除く。こうするとたいがいの魚や肉のアクや臭みは、劇的に取れてしまうのだ。

このぶりのアラと、だし昆布、好きな野菜を鍋に並べ、味噌とチューブのしょうがを盛り、水を張り、酒とみりんをドボドボと入れて、火にかける。味噌を溶きながら、煮えるのを待って出来上がりなのだが、昨日食べてみてわかったのは、味がしみると、死ぬかと思うくらいうまくなるのだ。だから沸騰したら火を弱め、とろ火にして煮立たないようにして、しばし待つというやり方が、かなり有効だ。

このアラ鍋に熱燗というのは、たまらない取り合わせですね。ほんとに。