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2011-05-20

蒲田めし

蒲田というのは、JRの駅でいうと、東京の最南端。背後に東京を代表する町工場の地帯をかかえ、歴史的にそこの労働者の街だったのだろう、とにかく、ガシャガシャとしていて、駅の西側にも、東側にも、小さな飲食店がびっしりと軒を並べている。歌舞伎町をちょっと寂れさせたような雰囲気なのだが、面積としては、歌舞伎町よりはるかに広いから、飲み屋の数としては、新宿をしのぎ、都内でナンバーワンなのだそうだ。中国やらアジアやらのひとたちもかなり入り込んでいて、駅前の雑居ビルでも、2階より上は、外国人に占拠されているようなところもある。

そんな土地柄だから、中国やアジアの飲食店に、名店も多い。その代表が、ベトナム料理店「ミレイ」。

大変な有名店で、電車を乗り継いて来るお客も多く、予約しないとまず入れない。僕もこれまで行ったことがなかったのだが、友人が7時半までという、隙間を狙って予約を入れてくれ、今回はじめて行ってきた。

ベトナム料理は、それほど何度も食べたことはないのだけれど、さすが人気だけのことはある、上品な味わい。ベトナムといえば「ナンプラー」という魚の醤油やら、「パクチー」という香菜やらを多用するわけで、クセの強い味になりがちだとおもうが、ここはそんなことはない。どの料理もすっきりとして、バランスがよい。まあどんな国だって、料理がうまいひとも、下手なひとも、いるということだ。

中国料理屋にも特徴がある店が多い。「羽根つきギョウザ」という、焼き上げるときに小麦粉の汁を流し込み、パリっとした「羽根」をつけたギョウザも、蒲田の中華料理屋の考案だ。

どの店にもファンがいるだろうが、僕のおすすめは「香楽園」。蒲田ではたらく中国人に教えてもらった店だからまちがいない。早い時間は日本人でにぎわうが、深夜0時を過ぎてくると、今度は仕事を終えた中国人で、ふたたび満員になる。

ギョウザは驚きの、1人前105円。羽根つき。

今回はわりとふつうのものをたのんだけれど、この店のメニューには、まず日本のほかの中国料理屋では見かけないような、変わった料理がいろいろあっておもしろい。

蒲田はあとは、寿司とトンカツも、うまい店がある。寿司については、となりの大森のほうが有名なのだが、蒲田には大衆的な良店が多い。

なかでも、この「若貴」。僕はすぐ近くに住んでいたということもあり、1週間に3回ほど、通いつづけていた。

一皿136円の回転寿司だが、トロから赤貝から、すべてその値段という安価な店にもかかわらず、味のレベルはかなり高い。ネタの鮮度という意味でも、シャリの具合だの握り方だのといったこしらえ方という意味でも、また店内の店員のはたらきぶりという意味でも、「勢いがある」という印象で、食事時にはいつも行列ができている。ビールを1杯のんで、寿司を腹いっぱい食って、2千円いくことはない。

おまけ。

明日があるにもかかわらず、深夜3時までカラオケで盛り上がった、酔っぱらいのアホ。