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2011-05-27

牛 鍋

雨がちな天気がつづくから、いやな予感がしていたら、予感的中、早くも梅雨いり。

やめてほしいんだよなあ、5月に梅雨入りなんかしてもらうのは。

だいたい僕は、1年のうちで、春をいちばん楽しみにしているのだ。本当は、僕は夏の生まれだし、いちばん好きなのは夏なのだけれど、その夏は、毎年気付いたらあっというまに終わってしまう。夏になった途端に、それが終わる予感で寂しさを感じてしまうから、夏がくる予感にワクワク感だけ感じていられる、春がいちばん好きなのだ。

こうやって書きながら、だったら梅雨に夏の予感を感じても良さそうなものだと思ったのだけれど、僕は雨がきらいなのだ。

その春も、こうして早くも終わってしまったということで、梅雨があけたらいよいよ夏。今年の夏は、暑いのか。関西だって、やはりそれなりに節電しなくちゃいけないのだろうと思うのだが、僕にそれが可能なのか。

去年の夏は、はじめての京都の夏、毎日冷房ばかりつけていたら、京都の夏を満喫したことにはならないだろうということで、一日、冷房をつけないでみた日があった。窓を開け、扇風機をつけて、午前中はそれなりに快適に過ごしたのだけれど、午後になって、ふと気づくと、頭の芯がキンとしたようになり、寒気がした。これが噂にきいた、熱中症の症状だということで、あわてて冷房をつけ、事なきを得たのだったが、それからはもう無駄な抵抗はやめて、24時間冷房稼働の日々がつづいた。今年はどうなるのか。

きのうの昼めしは、豚丼。

豚コマ肉を、玉ねぎといっしょに煮込んで、炊きたての白めしにぶっかける。

こういう煮込み料理は、おもしろいのは、味付けをいろいろ変えられるところなのだよな。昆布に酒はまあ、いずれにせよ入れるとして、淡口醤油にみりんだけで、うすめに味をつけて、たっぷりの汁にして、クッパみたいに食べるのもいいし、水を少なくして、濃口醤油にみりん、そして砂糖も入れて、こってりさせるのもまたうまい。味付けというのはそうやって、ものすごく広い幅の中に、いろんな味があるものであって、それをよくある麺つゆとかを使ってしまうと、それはそれでうまいとは思うが、何の楽しみもなくなってしまうことになる。不必要な手間は、いかに省くかということが、僕が勝手に提唱している「ミニマル料理」の基本的な考え方だが、手をかけるべきところには、きちんと手をかけないと、料理の楽しみ自体がなくなってしまうということだ。

晩めしは牛鍋。

先週号の週刊文春に、すき焼きの元祖というのが、巻末のグラビアページにのっていて、それが醤油ではなく、赤味噌を使ったものなのだ。はじめは赤味噌だったが、それを他店が醤油の味付けに改良して、それがいまのすき焼きになったのだとか。でもたしかにこってりとした味噌味と、牛肉というのは合いそうだ。

折しも、名古屋へ行った際におみやげにもらった八丁味噌があったから、それを使ってみることにした。やり方は、いつもやってる池波正太郎流のすき焼きとおなじ。ただそれを、醤油を使うところを、八丁味噌を使う。水を煮立てて、にんじんやじゃがいも、それにきのうは大根と玉ネギ、これをぐつぐつ煮て、砂糖を入れ、八丁味噌を溶き入れて、最後に牛コマ肉。肉に火が通ったら、すぐ火を止める。

これは、かなりイケました。カレーとかでもわかるように、牛肉は、こってりとした味付けが似合うのだ。七味と、きのうは青ネギもふって食べた。酒は佐々木酒造「古都」本醸造を1合半。