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2011-06-13

鶏の水炊き

日本のことなど、ほんとはこうやって毎朝考え込みたくはないのだ、僕は。
ほんとはもうちょっと、わくわくできるような自分の課題に取り組む時間を長く取りたいと思うのだけれど、日本の状況があまりにもめちゃくちゃなので、今朝もいろいろネットを見ながら、もうかれこれ1時間ほども考えてしまっている。

また腹が立つのは、そうやってちょっとくらい考えても、答えが見つからないことだ。
本当は、今やるべきことは、簡単なことなのじゃないか。
今回日本の原子力政策は、巨大な失敗をした。
失敗をしたということは明らかだ。
絶対安全であるはずの原子力発電所で、起こるはずのない事故が起こったのだから。
そのことを謙虚に反省し、何が問題だったのかを具体的に明らかにし、それではこれからどうしたらいいのかを、そのことに基づいて考える。
これがもし中学生日記だったら、それまでいがみ合っていた番長も学級委員も、クラス中の生徒が、
「そうだよね、僕たち、いちばん大事なことを忘れていたよ」
とか言って、皆が生き生きと前向きに、金魚鉢をみがいたり、教室の掃除をしたりして、一致団結してがんばろうとなるところだ。
青春ドラマだったら、全員で夕日に向かって走るんじゃないか。

僕は今回、あれだけの事故が起こったのだから、当然日本は、これまでの政策を見なおし、日本がこれから進むべき道を新たに考えなおすということになるのだろうと思っていた。
ところがまったくそうはならずに、東京電力にしても、経産省にしても、自民党にしても、なんとか過去の責任を覆い隠そうとして、必死の努力をしているように見える。
それでふた言めには、菅首相のリーダーシップが、とか言うのだが、お前たち、その前にやることがあるだろう、ってな話だ。
こういうときはだいたい、気の強い女の子か誰かが、そういうやつらを叱りつけて、それで事がおさまるものなのだが、そういう子は日本にはいないのか。
みんな自分のことばかりを考えて、このままでは日本は沈むというのに、そんなことひとつも考えやしない。
これはなにが悪いのか。
国の制度なのか、なんなのか、僕にはよくわからないが、日本の国には根本的な欠陥があって、それは原発の事故くらいでは変わらないということなのだろう。

それでそうやって、国民の不満が高まっているというのを見てとって、橋下大阪知事とかが、公務員叩きを加速させている。
ああいうのもイヤだなあ。
よくないことが起こる前触れなのじゃないか。
太平洋戦争も、政治の無策に堪忍袋の緒を切らせた国民が、陸軍の暴走を許したことが、ああいう破局をもたらしたとも言われている。
まさにおなじ轍を、まっしぐらに踏もうとしているんじゃないのか。
けっきょくこれは、このまま日本は破滅して、外国から首相が来てと、そうなるまで行ってしまうのじゃないのか。
僕もどちらかと言えば、あまり悲観的なことは言いたくないというたちではあるのだけれど、そういうふうに思いながらも、それではどうしたらいいのかということが、自分でもよくわからないところがイライラするところだ。

昨日の昼は、おとといのアラ大根で白めし。

作りたてもうまいけれども、こうやってひと晩おいて、味がしみまくっているというのも、またたまらない。

晩めしは鶏の水炊き。

グルメシティでは毎週日曜日、鶏もも肉を安売りるので、いつもそれを買ってくるのだ。
焼いて食べるのもうまいけれども、水炊きはともかく、支度が簡単だし、汁に鶏のうまいだしが出て、その汁がたっぷりしみた野菜がまたうまいし、しかも翌日はその汁でおじやまでできるとくるから、けっきょく毎週連続してしまうことになる。
でも夏になると、節電しなくちゃいけないし、鍋はちょっとむずかしくなるのかもな。

タレはポン酢に七味をたっぷりと振り込む。
酒は大七からくち生もとを2合。