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2011-06-14

鶏ぞうすい、豚汁

鶏水炊きの翌日は、その残り汁で雑炊と決めている。
これはもちろん、翌日でなくて、鍋の一環としてそのまま雑炊に移行し、それでシメるというのがふつうなわけだが、だいたい酒をのんで、水炊きを食って、それで十分腹がいっぱいになる。
そのうえ米まで食べるというのは、食い過ぎというものなのだ。

雑炊をつくるというばあい、冷やご飯でも何でも、炊いた米を入れるというのが、どんな料理のレシピにも書いてある。
これは雑炊をつくる時点で、冷やご飯があるのならばそうしたらよいのだけれど、ひとりで暮らすというばあい、ご飯の管理というものは意外にめんどうだ。

どうなのかな、これからひとり暮らしをすると、それで家電製品や調理器具なんかを買おうとする時、まず炊飯ジャーというのは、当然買うものとして、疑いもなくリストアップされるのじゃないか。
でも僕は声を大にして、炊飯ジャーほど必要のないものはないと言いたい。

だいたいまず、ワンルームマンションとかの狭いキッチンで、あんなに場所を取るものはない。
しかもそれが、米を炊くということにしか使えない。
米を炊くのなら、ふつうの片手鍋で炊いたって、手間も変わらず、時間もかからず、しかも下手な炊飯ジャーで炊くよりよっぽどうまい。

いや炊飯ジャーには保温機能があるから便利だと思うかもしれないけれど、まず保温しためしなど、炊きたてのめしを食いつけてしまうと、まずくて食えたものではない。
炊きたてのご飯が食べたいと思ったら、食べる直前に炊けばいいというだけの話だから、何もむずかしいことではない。

それにひとり暮らしのばあい、食材をいかに余さず、その日で食い切るか、ということが、けっこう大事なポイントなのだ。
食材を余してしまうと、何日もおなじものを食い続けなければならなくなってしまう。
しかも余した食材というものは、鮮度もだんだん落ちてくるし、そんなものを毎日食い続けていたら、料理をすること自体が嫌になってしまう。

ご飯もおなじで、たくさん炊いて、余った分は冷凍しておくとかいうのが、手間をはぶく分にはよさそうに思えるけれど、冷凍してチンしたご飯というのは、やはりあまりうまくないから、そんなものを食ってると、ひとり暮らしの悲哀ばかりを感じることになってしまう。
手軽な炭水化物がほしいのなら、冷凍うどんだってそうめんだって餅だって、もっとうまいものがいくらであるのだ。

というわけで、僕は冷やご飯のストックをしていないから、雑炊をつくるばあいはレトルトご飯を使ったりもしていたのだけれど、じつは雑炊をつくるには、生米でも問題なくできる。
研いで水に浸しておいた米を、よく水を切って、そのまま冷やご飯とおなじように煮ればいいというだけの話だ。
ひとり暮らしのばあいには、これがいちばん手っ取り早いやり方だよな。

鶏のだしは塩で味をつけ、残しておいた肉や野菜、それに油揚げなんかと一緒に煮て、器によそってコショウをふる。
これはぜったいに、下手にしょうゆ味とかを付けてしまうよりも、塩コショウだけがいちばんうまい。

晩めしは豚汁。
昆布だしにたっぷりの酒、それにみりんと赤だし味噌で味をつけてみた。
砂糖とかおろしショウガとか、入れても悪くはなかったかなとも思ったけれど、これはこれで素朴な味。

酒は大七からくち生もとを2合半。