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2011-07-25

祇園祭 還幸祭の暴れ神輿


祇園祭といえば「宵山」の縁日とか「山鉾巡行」とかがハイライトとなる。
観光客もそちらが一番集まるのだと思うけれども、祇園祭自体のメインイベントはそちらではなく、言うまでもないが「お神輿」だ。
いつもは八坂神社にいる神様が、祇園祭の間の7日間だけ、四条寺町にある「御旅所」へ滞在する。
八坂神社からそこまで、3基のお神輿に乗せて神様を送り届けるのが「神幸祭」。
御旅所から八坂神社まで、神様を帰すのが「還幸祭」ということになる。

京都というとなんとなく「貴族」の女性的なイメージがある。
「山鉾巡行」もそういう感じで、チントンチントンとお噺が鳴ったりして、山鉾を曳くのも上に乗っているのも全員男性だが、わりと風情のある、まったりとした調子で進んでいく。

ところがお神輿の方は、これとはうって変わって荒々しい。
「京都のどこにこんな荒くれ共が隠れていたんだろう」と思ってしまう。
どう考えてもその筋の人達だろうというのもたくさんいる。
全身の刺青を、ハッピの前をはだけて見せている、なんて人も多い。
スキンヘッド、五分刈り、多少長めでも髪の毛が全部天を向いて逆立っている人、そういう人たちが鉢巻きをしめて、野太い声で
「ほいっとー、ほいっとー」
と叫びながら練り歩く。
すごい迫力なのだ。


考えてみたら京都は西陣織とかの職人の町でもあるのだから、そういう人達も多いということなのだよな。
ラーメン屋などへ行っても、スキンヘッドのガタイの良い店員がズラリと並んでいる、などということも多い。
それがこの日は一同のもとに集結するわけだ。

それでまたこの日はその周りに、京都では普段あまり見かけることのないような、チャラチャラしたオネエちゃんが大量に集まる。
街で見かける京都の女性は、お嬢さんぽい人が多くて、東京や大阪などに比べると、圧倒的に地味なのだけれど、ああいう「いかにも水商売」という女性も、もちろんいるに決まっているわけだ。

しかも僕が昨日お神輿を見た場所は、ほとんど観光客がいない。
八坂神社の方にはたくさん集まっていたと思うのだけれど、三条会商店街には「八坂神社御供社」というのがあり、そこにすべてのお神輿が立ち寄ることになる。
そこで見物しているのはほとんどが地元の人達だから、なおさらそういう「やんちゃな京都」が目の当たりにできて楽しかった。

お神輿は「三若会」「四若会」「錦市場」の3基があるのだが、僕の見たところによると四若会のお神輿が一番迫力があった。
それが三条会商店街へ入ってきて、八坂神社御供社の前で壮大に盛り上がるまでのところを、うまいこと動画に撮れましたので、よっぽど興味があって暇な人は見てください。
10分ほどです。