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2011-08-21

「サウナ→新福菜館三条店→昼寝」が休日のゴールデンコース

休みの目的が疲れを取ることだとしたら、サウナに勝るものはないんじゃないか。

これは何度も書いていることだが、以前夜行バスで京都から東京へ行った時、まだ夜行バスに乗り慣れず、したたか酔っ払ってバスに乗ってしまったことが良くなかったのだろう、東京に着いたら脚がむくんでしまっていた。そのうち痛みも出てきたので、マッサージへ行ったりもしたが、痛みは取れなかった。

それから3週間ほど、ふくらはぎに痛みが残ってしまっていたのが、ある時サウナへ行ったら、一発ですべて解消、完全に痛みがない状態になったのだ。それから僕は、サウナ教の信者になったのだな。

実際昨日もよく行くスーパー銭湯へ2週間ぶりに行ってきたのだが、半端のない疲れの取れよう。あまりに疲れが取れてしまって、体がジンジンするほどだ。今朝になってもまだ、体のジンジン感は残っている。

サウナで疲れを取るにあたって、ひとつの大きなポイントは「水風呂」だと思うんだよな。高温のサウナで徹底的に開いた血管が、水風呂で収縮する。その後また風呂なりサウナなりに入ると、血管は再び開かされることになる。こうして強制的に血管を開いたり閉じたりすることが、いわばポンプのような役割をして、毛細血管にたまった疲労物質を排出してくれることになるんじゃないか。

だからサウナへ行くと、まず高温のサウナへ入り、水風呂に入り、今度は普通の風呂に入って、また水風呂に入り…ということを、2回も3回も繰り返す。これが効くんだな。

あとは「寝る」こと。僕が行くスーパー銭湯には、露天風呂の脇に横になって寝れる場所があるから、サウナと水風呂を繰り返したあと、そこでしばらくうたた寝をする。それからまた風呂に入ると、これがいかにも効く感じがする。寝るというのは、体を冷やすという、水風呂と同じ効果の他に、睡眠モードという体の状態が、やはり疲れを取る効果があるのじゃないか。昨日はこのうたた寝も2度ほど繰り返したら、かつてないほど疲れが取れてしまったというわけだ。


しかしこのサウナは、疲れを取る儀式としては、まだ序章にすぎない。言うまでもないことだが、このあとにビールが来なければいけない。

このビールをどこで飲むかが非常に問題で、人生最大にうまいビールとなるわけだから、スーパー銭湯の貧弱な飲食コーナーではもったいない。というわけで僕は最近は、スーパー銭湯からちょっと離れた、新福菜館三条店という、僕が京都で最大にうまいと思っているラーメン屋までちゃりんこを飛ばすことになる。このスーパー銭湯から新福菜館三条店までの、ビールを欲する体を持て余しつつチャリンコをこぐ道のりが、なんともたまらないということになるわけだ。


新福菜館三条店のカウンターに座って、矢も盾もたまらず注文するものは、まずビールとキムチ。それからギョウザ。これでかなりグロッキーになり、最後のラーメンで完全に死亡する。新福菜館三条店へはもう何度も行っているが、死亡の期待が裏切られたことは一度もない。ほんとにすごい店だと思うのだよな。

昨日はまた新福菜館三条店のラーメンについて、新たな発見があった。

何日か前にこのブログで書いた通り、今の日本のラーメンのほとんど全ては甘くない。これは僕の考えでは、戦後のラーメンVS日本そば抗争の時、ラーメン陣営は日本人の味のツボである「甘み」を切り捨てることによって、日本そばとの差別化を図り、それがその後のラーメンの隆盛につながったのじゃないかということだ。ところが例外的にいくつか甘いラーメンが今でも残っており、新福菜館はそのひとつなのだよな。

新福菜館は戦前の創業だから、味を決めるにあたって、日本そばとの差別化をそれほど意識しなかったのではないかと想像される。ということは、だ。新福菜館のラーメンは、日本人が素直にうまいと思えるラーメンを作るとすれば、こうなるという、そういう味になっているんじゃないか。つまり「日本で一番素直にうまいラーメン」は、新福菜館であると言ってもいいのじゃないか。

実際ラーメンは普通、どちらかと言えば男性的な、攻撃的な味がするところがあると思うが、新福菜館のラーメンは女性的。というか、おふくろの味的なラーメンだ。この食べながらホッとする感覚は、甘みによるところが大きいのじゃないかと思うのだな。

ただし、何度も書いている通り、新福菜館の味を本当に味わおうと思ったら、三条店じゃないとダメだ。京都駅近くの本店とか、河原町店、丸太町店など、僕はいくつかの場所で新福菜館のラーメンを食べてみたが、いずれも三条店のような感動はなかった。


サウナへいき、新福菜館三条店でビールとラーメンを食い、そのあとは家に帰って昼寝をする。昼寝はいつもなら30分から1時間もすれば目が覚めてしまうところ、このコースでは2時間以上寝てしまうことになる。これで日頃たまった疲れが、完膚なきまでにすっかりと、取れきってしまうことになるとわけだ。極楽極楽。