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2012-03-10

新鮮なイカなら最高にうまい。
「イカのさっと焼き」「カボチャの煮付け」


料理をすると、食器やら調理器具やらを洗うのが、面倒くさいといえば面倒くさいのだけれど、面倒くさいのは洗剤を使うからだ。

洗剤をつけて洗って、さらにその倍くらいの時間、すすがないといけない。

ということは、洗剤を使わなければ、食器を洗う時間は3分の1になる計算だ。

実際いまは、洗剤を付けなくても落ちる毛糸でできたスポンジも売ってるし、それを使ってお湯で洗えば油もけっこう落ちるから、食器など洗うのはあっという間だ。



洗剤を使わないと、お腹を壊しそうな気がするかもしれないけれど、僕はもうここ3年ほど、洗剤を使わずに食器を洗い、お腹を壊したためしはない。

じつはお風呂でも、石鹸を使うのは週に1~2度ほどなのだが、それで体がかゆくなることもない。

頭は、シャンプーしなくなってから2~3日はかゆいのだけれど、それを過ぎると、かゆみがおさまる。

水虫も、夏場でも出てこないようになった。



これは、「菌のバランス」のせいなのではないかと思っている。

腸の中でも、善玉菌と悪玉菌のバランスが重要なのだそうだ。

菌がバランスを保っていれば、善玉菌の働きにより、悪玉菌もそれほど悪さをしないけれど、バランスが崩れると、悪玉菌が凶悪化する。

下手にシャンプーなど使ってしまうと、頭の善玉菌まで洗い流してしまうから、頭がかゆくなったりするのじゃないか。



だいたい人間が石鹸など使うようになったのは、ここ100年くらいのものだろう。

それまで何10万年にもわたり、人間は石鹸など使わずに、なんとかやってきていたのだから、食器を洗うのに洗剤を使わないことくらい、屁でもないのだ。

と自慢にもならないことを自慢してみた。






イカなど昔は、あまりにあっさりしすぎて食べたいとも思わなかったけれど、この年になるとうまいと思えてくる。

イカのあの、あっさりしながらも甘みのあるところがいい。

ワタの濃厚で、強烈とも思えるうま味もたまらない。

しかもスルメイカなら、1パイ100円とか、200円とかで買えるのだから、自炊するにはありがたい。



スルメイカを食べる、いちばん簡単で、しかもうまいやり方は、サッと焼いて、ショウガ醬油で食べることだ。

ほんの1分ほど、イカがぷっくり膨れたあたりで火から下ろすと、死ぬかと思うくらいおいしい。

ただこれは、イカがほんとに新鮮じゃないとダメだ。

魚屋やスーパーに、市場からその日に入ったものを使う必要がある。



スルメイカの鮮度を見分けるポイントは、色だ。

新鮮なやつは、鮮やかな茶色をしている。

ただ、色だけに頼ると、冷凍物は鮮度が落ちても色が抜けないから、騙されることになる。

魚屋なりスーパーなりの店員にちゃんと聞いて、そのイカをいつ仕入れたのか、確認することが必要だ。



イカは、自分で捌かないといけないのが、ちょっと面倒くさいのだけれど、これも慣れると楽しくなってくる。

イカの胴と中身は、胴の縦方向の、一線上につながっているから、まず手前のところを外し、手が届く範囲で、胴の半分ほどのところまで外していく。

あとはエンペラのあたりを左手でおさえ、右手で中身を引き抜いていくと、わりとすんなり外れてくれる。

あまり引っ張ると、ちぎれるのじゃないかと心配になるけれど、イカは意外に丈夫だから心配ない。



胴には中身とつながっていたところに、長い軟骨が入っているから、それを引き抜く。

中身は目のあたりに包丁を入れて上下を切り離し、脚の根元に硬いくちばしがあるから、それを取り外す。

ワタを使わないのなら、それで胴とゲソが、めでたく手に入ったというわけだ。



焼き網を弱火で熱して、胴とゲソをのせる。

すぐに胴がピンク色になり、ぷっくりと膨れてくるから、そうしたら裏返し、またそちらも膨れてきたら、火から下ろす。



適当に切り分けて、ショウガ醤油で食べると、じつにうまい、はずだったのだけれど、昨日はじつは、魚屋に前日入ったスルメイカを使ってしまったため、それほどおいしくなかった。

やはりこうやって食べるには、鮮度が良くなければいけないと、あらためて実感した次第。



酒を飲んでいても、やはりちょっとは腹にたまるものがないと、酒を飲み過ぎることになると気付き、昨日はカボチャを炊いた。

白めしは、酒の肴にならないけれど、カボチャやイモはだいじょうぶだ。



鍋に種をとり食べやすい大きさに切ったカボチャをならべ、だしをカボチャの高さの3分の2ほどのところまで注いで中火にかける。

だしはやはり、面倒でも昆布と削りぶしでちゃんと取ると、ほんだしとは味が全然ちがう。

沸騰してきたら、大さじ2杯ほどの砂糖を入れて、アルミホイルで作った落としブタをし、さらに鍋のフタをして、3分ほど煮る。

火加減は中火のままで、沸騰した煮汁が、きちんとカボチャの上にかぶる程度にしておく。

アルミホイルの真ん中に穴をあけておくと、アルミホイルが浮き上がってしまわないし、沸騰の加減も見えるのでいい。

落としブタは、丈夫なキッチンペーパーがあれば、それでもいい。



うすくち醤油を、味を見ながらちょうど良い加減になるまで入れ、また落としブタとフタをして、さらに10分弱煮る。

箸を刺してみて、下まですっと刺されば出来あがり。

しばらくそのまま煮汁に浸して、味をしみ込ませる。



あとは菜の花の味噌汁。

菜の花は、花が咲きかけてしまっているからだろう、どっさり入ったのが見切り品で80円で売っていた。

見切り品は、大好きだ。

菜の花を食べるつもりではなかったのだけれど、急遽予定を変更した。



菜の花は、あっという間に火が通ってしまうから、とにかく煮すぎないのがポイントだ。

だしで先に油揚げを煮て、味噌を溶き入れてしまってから菜の花を入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。



昨日はカボチャもあったし、ちゃんとお腹がいっぱいになり、酒を飲み過ぎないはずだったのに、肴があればあったで、その分やっぱり飲んでしまい、けっきょく飲み過ぎた。