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2012-05-12

酒を呑むメリット。
「イカのバター醤油」


4~5年前までは、会社の同僚だったり、それ以外の友達だったり、酒はほぼ毎晩、誰かといっしょに呑んでいて、自分では、べつに酒自体が好きなわけでもなく、酒はコミュニケーションの手段だと思っていたわけなんですが、広島では会社の上司が酒を呑まない人だったので、家で自炊して一人で酒を呑むようになり、やはりどうも、自分は酒自体が好きなんだということを自覚するようになりました。

といって、アメリカの空港のバーなどで、アメリカ人がウィスキーのショットグラスを煽るような、酒だけを呑むということは一切なく、僕の場合は、

「主食が酒である」

ということになっています。



このブログを見て下さっている方は、重々承知のことなんですが、晩飯には炭水化物を食べません。

べつに我慢しているわけでもないんですが、酒を2~3合飲めば腹がいっぱいになり、しかも酒を呑むと、食べるのが面倒臭くもなってくるので、それ以上ご飯だの麺だのを食べたいという気にはなりません。

それで翌日腹が減るかといえば、そういうこともなく、そのまま次の晩飯まで、お煎餅などをかじるくらいで過ごしてしまうことも多いです。



酒を1人で呑むとなると、酒を呑むメリットが見つけにくくなります。

よく酒呑みは、誰かと連れ立って酒を呑みたがるものですが、これは「酒はコミュニケーションの手段である」という理由付けをしたいからに違いありません。

結局酒が好きだから、酒を呑むわけなのだけれど、それだと自分に対しても、世間に対しても、申し分が立ちにくいから、何かと理由を付けたくなる。

会社などでも、打ち上げだ送別会だと、酒を呑む機会があるわけですが、べつにそんなものは本当は、酒など呑まなくたって、完成を喜び合ったり、別れを惜しんだりという目的を果たすことは、問題なくできるはずでしょう。



酒は、朝から呑むのが一番うまいです。

さすがに僕も、それは正月にやるだけで、普段は昼からビールを呑むくらいに留めていますが、朝や昼から呑む酒が、なぜうまいかといえば、そのあとの時間を「棒にふる」ことになるからです。

酒を呑んでしまうと、もうそのあとは、酒が醒めるまではまともなことができなくなる。

棒にふる時間が長ければ長いほど、酒の味はおいしくなる。



晩飯の主食を酒にするのも、たぶん、同じようなもので、よく酒呑みは、「酒を呑んだ方が、食い物がうまい」などといますが、べつにうまいものは、酒を呑まなくたってうまいです。

そうでなく、晩飯に、酒という、栄養にも何にもならないものを呑んでしまうことがうれしい。

むかし学校の給食で、「三角食べ」というのを習い、主菜、副菜、ご飯(パン)を順番に食べるのが体にいいとかいわれたことがありますが、酒呑みは「三角呑み」をして、食事のときは3回に1回、何の役にも立たないものを口に入れている。

なんとなくそういう、「すべてをぶち壊しにする」ような感覚が心地よいから、酒を呑むのじゃないかという気がします。



ただ日本人が、アメリカ人のように酒を単独で呑むことを、結婚式の三々九度やお祭り、出陣など、特別な場合だけに限り、普段は食事のなかに、酒を組み込むようにしているのは、そうしないと体に悪いからでしょう。

酒は腹が減っている時のほうがうまいから、食事の時などにいっしょに呑むのでなく、それだけ単独に呑んだほうが、うまいに決まっている。

でもそんな呑み方をしていては、すぐに体を壊してしまうから、それをなんとか食事に組み込み、すこしでも酒の害を減らすようにしてきたというのが、実情なのではないかという気がします。





このごろ「日本酒に合う肴」に凝っているわけなんですが、昨日は「イカのバター醤油」。


イカの軟骨とクチバシだけ取って、あとはまったく捌かず、ワタごとただぶつ切りにして、サッと炒めるという料理で、本当はこれは、檀一雄が紹介するオリーブオイルにニンニク、唐辛子で味をつけるスペイン風が、一番うまいわけなんですが、これをやってしまうと、その強烈な味が、日本酒どころか、いっしょに並んだ日本風の淡い味の料理を、すべて蹴散らして、食卓を台無しにしてしまうことになる。

ですから味噌か醤油で味付けするのが、日本人にとっては穏当だということになりますが、これはこれで、十分おいしいです。



イカは、一番安いスルメイカでいいんですが、さばく必要がないので、イカを扱ったことがない人でも、挑戦してみたらいいと思います。

ただイカは、鮮度のよいものを使う必要があるんですが、今回スーパーで、解凍モノのイカを買ってみたところ、問題なくおいしくできました。



<材料>

・ スルメイカ 1パイ

・ 塩 小さじ4分の1 (これはほんとにちょっと、という意味です)
・ 醤油 大さじ1
・ 酒 大さじ1
・ バター 大さじ1
・ サラダ油 大さじ1

※ 調味料の分量は、すべて「そのくらい」という意味で、僕は作るとき、ほとんどの場合、計っていません。



<作り方>

1. イカはまず、胴の片側にタテに通っている軟骨を、手前の部分をはがしてつかみ、横に引っ張り出してとり出します。まっすぐ横に引っ張らないと、途中で折れてしまったりするので注意が必要。

2. 足の根元にクチバシが1対あるので、それを手でむしり取ります。

3. イカを端から、ぶつ切りにします。足のところは3~4センチ長さくらい、胴は5ミリ幅程度。適当でいいです。

4. 器に入れ、酒と塩をふってもみ込んで、20分くらいおき、味をしみ込ませます。

5. フライパンにサラダ油を入れ、強火で煙が出るくらいまで熱します。イカを入れ、続いてすぐに醤油とバターを入れ、混ぜながら30秒ほど炒めれば出来あがり。コショウをふって食べます。




イカワタの独特のコクは、酒によく合います。

これはほんとに、ご飯のおかずというより、酒のつまみです。





昨日は他には、小さなつまみを色々作りました。



キュウリの梅かつお。


<作り方>

1. 両端を落としたキュウリをすりこぎで軽く叩き、そのあと手でちぎって、食べやすい大きさにする。塩小さじ4分の1をふり、手で軽くもみこんで、10分くらいおく。出た水は捨てる。

2. 梅干し1個の種をとり出し、包丁でよくたたいて、酒小さじ2分の1、醤油小さじ2分の1でのばす。これとかつお節2分の1パックでキュウリを和える。



オニオンスライス。


<作り方>

1. 玉ねぎ2分の1個を繊維にそってうす切りにし、水に10分くらいさらす。

2. 細切りにした大葉4~5と合わせて混ぜ、器に盛り、かつお節2分の1パックをその上に盛る。ポン酢醤油をかけて食べる。



きのこのサッと炒め。


<作り方>

1. しいたけ4個はうす切り、しめじ2分の1パックの根元を落とし、長ネギ10センチくらいは斜めうす切りにする。

2. フライパンにサラダ油とゴマ油それぞれ大さじ2分の1くらいを強火で熱したところへ、すべてを入れ炒める。しんなりしてきたら、酒と醤油それぞれ大さじ2分の1くらいを入れ、汁気を飛ばしながら混ぜ合わせる。

3. 皿に盛り、七味唐辛子をふる。



昨日、「炒め物は日本酒に合わない」と書きましたが、上のイカワタときのこは、炒め物なのに、バッチリ日本酒に合いました。

炒め物のすべてが、日本酒に合わないわけではありませんね。





昨日は広島の友達が、大阪まで来たからと連絡をくれ、昼からビールを呑みました。

友達が「行きたい」と言ったのが、新福菜館三条店

僕のブログをいつも見ていて、一度食べてみたいと思ってくれていたそうです。



まずはキムチに餃子で、ビールをそれぞれ1本ずつ。



そして最後に大盛りラーメン。

友達と2人で仲良く死亡。

このラーメンで、僕は毎週死んでいるのですから、他の人も死ぬはずだと思ってはいましたが、いざ実際に、友達が死んでいるのを見るのはうれしかったです。