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2012-05-23

おやじの妄想。
「ピーマン肉詰め」


夜中にどうにも飲みに行きたくなり、仕方ないことがあります。

酒は家で十分飲んでいるから、「酒を飲みたい」わけではない。

また「話したい」というのとも、ちょっとちがう。

1人でいるから人恋しいのかもしれないけれど、ただ飲み屋のカウンターに座っていたい気持ちになる。



飲み屋のカウンターに1人座って、肴をつまみ、グラスをかたむける。

マスターも、こちらが居場所があるくらいには話しかけてくれるけれど、とくべつ話し込むわけでもない。

酒の酔いを感じながら、マスターが立ち働くのを見たり、近くにいるお客さんが話すのを聞いたりしている。

そういうちょっとした孤独感が、なんとも心地いいことになるんです。



昨日はいつものバーへ出かけたら、定休日なのを忘れていて、ドアが開かなかった。

それで近くにある、前に1度だけ来たことがある鉄板焼屋に入ってみた。

もちろん食事はもう終わり、鉄板焼きなど食べられるはずがないから、しらすおろしに酎ハイレモン。

酎ハイが飲みたい気持ちだったから、ちょうどよかった。



店員は若いお兄ちゃんとお姉ちゃんで、お姉ちゃんはショートカットのけっこうな美人。

お兄ちゃんは入口近くの鉄板を、お姉ちゃんは奥の厨房を担当している。

鉄板の前は暑かったから、厨房の前にあるカウンター席へ移動したけれど、お姉ちゃんは出てこない。

べつに接客付きの店ではないのだから、酔っぱらいのおっさんの相手をする義理はありません。



そのうち若い7~8人の団体が入ってきて、それまでガランとしていた店は、急に賑やかになった。

お兄ちゃんとお姉ちゃんは、厨房で2人並んで、酒とつまみを作るので忙しい。

若い人達が頼んでいたのは、角ハイボール。

メニューを見たら180円で、酎ハイを頼むより全然安い。



とそこで、ふと厨房を覗いてみると、お兄ちゃんがお姉ちゃんの腰に手をまわし、耳元でなにか囁いている。

コクリとうなずくお姉ちゃん。

やっぱり思ったとおり、あの2人、デキているんだ。

毎日夜中じゅう、いっしょに働いて、何も関係がないわけがない・・・。



というのは、酔っぱらいのおやじの妄想。

勝手な妄想を、思う存分たくましくした挙句に、酎ハイレモンをおかわりし、お勘定は1100円。

満足して家に帰って、布団に入りましたとさ。






昨日の晩飯は、「ピーマンの肉詰め」。

ピーマン肉詰めは、子供から人気のおかずベスト3に入るとも聞いたことがありますが、僕も子供の頃、好きでした。

あと好きだったのは、豚肉のソテー。

下手に味をつけたのでなく、塩コショウだけのほうが好きでした。



大人になってからは、毎日のように通った渋谷の焼き鳥屋で、やはりピーマン肉詰めをよく食べました。

焼き鳥屋ですから、ピーマンに鶏のひき肉をつめ、甘辛い焼鳥のタレがかかっている。

大将は、どういうわけか、それを「つみれ」と呼んでいました。



昨日はそれを思い出し、甘辛いタレをつけたピーマン肉詰めを作ることにしましたが、作るには、とりあえずはすぐに出来るものから。






じゃこおろし。

大根をすりおろすだけですから、お湯を沸かしているあいだとかにやっちゃいます。

食べる時、醤油をかけます。






あとはあさりを買って、これで吸い物とぬたを作ります。



あさりはまずは、塩水に1時間ほどひたして、砂出しして、両手で殻をこすり合わせながらよく洗う。

青ねぎを洗い、4センチ長さくらいに、ざくざく、と切っておく。

鍋に水を張り、あさりを入れ、酒をドボドボと加えて火にかけて、沸騰したら青ねぎも入れて、アクを取りながら、あさりが全部口をひらくまで煮る。

あさりが口をひらいた頃には、青ねぎにも火が通っているから、4~5個のあさりだけ残して、あとは全部すくい取って、ザルにでも入れて冷ましておく。



鍋に残った汁に、うすくち醤油と塩少々で味付けすれば、あさりの吸い物の出来あがり。

器によそったら、とろろ昆布を入れる。



取り出したあさりと青ねぎは、冷めたらあさりの殻を外して、器に盛っておく。

それから酢味噌も作っておく。

白味噌と、同量くらいの酢、少なめの砂糖、それにちょっぴりのカラシ。

これを味を見ながら混ぜ合わす。



酢味噌は、食べる直前にかける。






これだけやってしまったら、あとはピーマン肉詰めを作ります。

ひき肉は、何でもいいけれど、昨日は豚肉。

200~250グラムくらい買ってきて、10センチ長さくらいの長ねぎをみじん切りにしたの、全卵1個、塩1つまみ、おろしたショウガ少々、片栗粉大さじ1くらいと混ぜあわせ、粘り気が出てくるまでよくこねる。

ピーマン4~5個を半分に割って、中の種をとり除く。

ひき肉のタネを詰めたら、フライパンにサラダ油を熱して中火で焼く。

ひっくり返して、表裏にこんがりと焦げ目を付けたら、肉の面を下にして、フライパンのフタをして、5分くらい、弱火で蒸し焼きにする。



蒸し焼きにしているあいだに、タレを作る。

醤油とみりん、酒をそれぞれ大さじ2、それに砂糖を小さじ1。

蒸し焼きが5分たったら、このタレを入れ、初めは中火、そのうち弱火にして、焦がさないように煮詰めていく。

とろりとしてきたタレを、ピーマンをひっくり返したりもしながら、表と裏によくなすり付ければ出来あがり。



肉が余ってしまったら、ただ団子にしていっしょに焼く。






酒は日本酒常温。

昨日は2合ほど飲みました。

ピーマン肉詰めは、けっこうな量があったけど、軽くぺろりと食べちゃいました。






今朝は快晴。






洗濯もした。