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2013-01-19

しみじみとした味わい。
「栗の粥」

今日もご訪問いただき、ありがとうございます。

今日の晩酌、ではなく、夕食は・・・。


治療中の奥歯の根と、さらに隣の歯の歯茎が炎症を起こしていて、痛み出したから歯医者へ行ったら薬を出してくれた先生、

「2~3日は酒を飲まないように」

とのこと。

先生の言いつけを守り、今日は酒なしで食事をすることにした。



酒を飲まないからといって、どうもご飯は、あまりに健康的すぎてまぶしくて、酒飲みのぼくとしてはどうも食べる気がしない。

そこでお粥を食べることにした。

冷凍庫に秋にもらった栗の皮をむいたのが保存してある。

それを使って栗粥にする。



米は普通に研ぎ、栗といっしょに水に浸しておく。


粥は米の5倍量の水で炊くのが標準だけれど、ぼくは汁気の多い粥が好きだから、7~8倍量の水にする。



強火にかけ、沸騰したら弱火にし、鍋の底がくっつかないよう全体をさっとまぜ、あとは吹きこぼれないようにフタを斜めにかけて30分くらいコトコト炊く。


最後に塩少々でうすく味付けする。






米と栗のうまみと甘みだけの味。しみじみうまい。



あとは水菜と油揚げの吸い物。


吸い物の味をつけただしで、油揚げと水菜をさっと煮る。



旬で脂ののった、鰤の塩焼き。


大根おろしとすだちを添え、しょうゆをかける。






とまあ、料理はそれなりにおいしくはできたのだけれど、何年ぶりに酒のない夕食を食べ、

「酒がない食事は、なんと味気ないことか・・・」

とつくづく思った。



だいたいまず、料理の味自体があまりおいしく感じられない。

これはどういうことなのか、酒が味覚を鋭くするところがあるのだろうか。



それからどうも、食事が楽しくならない。

やはり酒は、気持ちを高揚させるところがある。



さらにあっという間に食べ終わってしまう。

いつもは酒をちびちび飲みながら、食事に1時間半~2時間はかけるのに、今日は40~50分で全部食べ、しかも早く食べたものだから、必要以上にお腹が一杯になってしまった。



やはり酒のない食事は、ぼくには余程のことでもないと無理だということがはっきりわかり、明日は何があっても絶対飲もうと決意した。






食事を終えたらスピナーズ。

金曜日はスピナーズへ行くと決めているから、酒を飲めないからといって行かないわけにはいかない。



スピナーズで、まさかのソフトドリンク。


レモンティー。



しかしバーでシラフでいるというのは、いかにも間が持たない。

もう深夜12時過ぎだから、他のお客さんは泥酔している。

こちらは一人で冷静に、客観的にその場を観察してしまうから、雰囲気を楽しむこともできないし、話にも入れない。

それでさすがにこれはいけないと、生ビールを一杯だけ飲んだ。



「歯が痛くなっても知らないよ。」


先生には内緒にするよ。