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2013-05-06

【おっさんひとり推し】 『向田邦子の手料理』

向田邦子の手料理


『寺内貫太郎一家』『あ・うん』などの脚本家、『父の詫び状』などの小説家である向田邦子は料理上手として知られ、
ひとり身でありながら、毎日かなりきちんとした料理を作っていたそうです。

向田氏の没後、向田氏のレシピを妹さんがまとめたこの『向田邦子の手料理』は、
いずれのレシピにも向田氏ならではの新たな取り組みが見られ、
「料理を創作する」ことについて、学ぶことが多いものとなっています。



向田氏は友達を家に招き、ホームパーティーをするのが好きだったとのこと。
自分が考え出した新たな料理を、集まった人たちに、
嬉々として食べさせるのだそうです。

向田氏の仲間内では、そうして互いの家に行ったり来たりして、
競うように新メニューを披露し合っていたのだとか。

『向田邦子の手料理』は、向田氏によってそのように考え出された
新メニューの集大成です。



「新たに料理を考える」というと、
何だか難しそうに思う人もいるかもしれません。

でも『向田邦子の手料理』のレシピを実際に作ってみると、
「なんだ、こんな簡単なことだったのか」と気付くことが、
たくさんあると思います。



料理を考える道筋は、人それぞれ。
向田氏の場合、「いかにも脚本家」という考え方をすると感じます。

主役となる食材の、性格付けをはっきりさせる。

普通は合わせることが少ない食材同士の相性を、
発想を変えることで発見する。

その食材に対し、普通はあまりしない方法で料理する・・・。

どのレシピにも、才気あふれる向田氏のはっきりとした主張があり、
料理を新しく考え出すのに必要なのは、
豊富な料理の知識であるというよりも、
むしろその「主張」なのだと感じさせられます。



向田氏のレシピの中で、ぼくが最も繰り返し作っているのは、
「わかめの炒め物」。

わかめを炒めるのは、あまり一般的ではないと思いますが、
酒の肴によし、ご飯のおかずにもよしで、
驚くくらいウマイです。



料理はやはり、自分で考え出してこそ、本当に面白いもの・・・。

そう思う人にとって、この『向田邦子の手料理』は
絶対にオススメです。



「向田さんのことになると熱が入るね。」

向田邦子の手料理とチェブラーシカのチェブ夫

ちょっと惚れてるんだ。



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